FMS(Functional Movement Screen)とは
FMS®️は、世界に先んじて、90年代半から動作・ムーブメントの重要性に気づき、効果的な治療、エクササイズプログラム、運動サービスは、それに関わる専門家がまず尊重すべき原理原則に合意しなければ達成できないと考えた米国の理学療法士Gray CookとアスレティックトレーナーLee Burtonらによって開発された動作・ムーブメントシステムに対するスクリーニングツールです。
FMS®️は、97年に公表され、NFL(米国プロアメリカンフットボールリーグ)や米軍の兵士訓練の傷害予防に劇的な効果を生んだことから注目を浴び、2004年からセミナー化され、現在に至ります。これまで世界40カ国、16言語で使用され、これまでに全世界で70,000人が認定資格者となっています。
その後、スポーツ現場だけでなく、コロラド州の消防局での健康経営・労災予防・医療費削減策としての成功や、カリフォルニア州の消防局や電力会社での同様の施策での効果などが注目を浴びてきました。
2024年現在、MLB、NBA、NFL、NHLの米国4大プロスポーツリーグのドラフトコンバインの測定項目として採用され、欧州プロサッカークラブ、各国の代表チーム、軍、パフォーマンス センター、フィットネスクラブ、医療機関・クリニック、企業などが採用され、大きな成果を出してきています。
動作への旅はFMSセミナーから始まります。
運動・エクササイズに関わる全ての皆様の共通言語に。
ムーブメントの原理原則
ファンダメンタルなムーブメントの原理を理解することは、我々のサービスを信頼してくれているクライアント・患者の成功、目的達成への道筋を効果的かつ効率的にデザインするために不可欠です。
FMS®︎(Functional Movement Screen)は、疼痛のないクライアントを対象とし、日常生活、労働やスポーツ動作の中で使用される7つのファンダメンタルな動作パターンに対するスクリーニング・評価方法です。
FMSを通じて、ムーブメント関する原理・原則対する理解を持ち、ベースラインを設定することで、我々のサービスによってムーブメントにどのようなポジティブな影響を与えることができるかを知ることができます。また、クライアントの最大のトレーニング機会がどこにあるのかをピンポイントで特定することができます。
2024年時点で、FMSに関する300本以上の原著論文が公刊されており、2016年に公刊された、信頼性に関するシステマティックレビュー・メタアナリシスでは、検者内・検者間信頼性があるとされています(Cuchna JW. 2016)。
コレクティブ エクササイズ
FMSの結果と運動・エクササイズに関する原理・原則に基づき、受講者は、正確性と目的をもって動作のコレクティブ ・修正エクササイズ プログラム(日本国内ではコンディショニングと呼ばれるもの)作成上の決定を下せるようになります。
動作・ムーブメントの質を点数化することで、クライアントや関係者と、短期的、長期的な目標設定、円滑なコミュニケーションが可能となります。
FMSによって判定されたクライアントへの介入のエントリーポイントから、難易度の低いものから系統的に、コレクティブ エクササイズを基づく介入と指導を行えるようになります。
FMSは、フィットネス・トレーニング・運動指導現場ではクライアントの入会時などのエントリーポイントとして、医療の現場ではリハビリテーションの後半において、症状の再発予防のリスク管理として、機能します。
セミナー対象者・受講要件:
受講に際しての資格の要件はございません。
AT、SC、理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、健康運動指導士、パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター、ピラティス、ヨガなど、現在保有している資格に関係なく、人の運動・トレーニング指導に関わる全ての人を体調としています。
受講料:
コンボセミナー(レベル1&2 ):132,000円
オンライン レベル1:66,000円
レベル2::66,000円(オンラインまたはオフラインのレベル1受講者対象)
認定試験について
FMSセミナー受講後には、Functional Movement Systems社の公式サイトにて、日本語でオンライン資格認定試験を受験し、合格後には、資格認定書が交付されます。
各種団体のCEUについてこちらのページをご参照お願いします。
https://www.functionalmovement.com/system/allceus
SFMA(Selective Functional Movement Assessment)とは
SFMA は、FMS(Functional Movement Screen)の医療モデルであり、疼痛を有する患者を対象とした評価および介入システムです。SFMAは、発育発達、身体部位の相互依存性、運動制御の原理に基づき、7つの動作に対するスクリーニングと詳細なアセスメントからなります。
・骨格筋系・動作システムに関わる全ての医療従事者の共通言語に。
・整形外科医の皆様にも数多くご参加いただいています。
痛みの原因の鑑別と動作機能不全:
SFMAは7つの動作を、症状の有無やその部位に関係なく、機能不全の有無に基づいて分類すことを可能とします。
機能不全のある動作パターンをFMSらしくロジカルに分解し、それをモビリティの問題かスタビリティ/モーターコントロールの問題に分類するアセスメント方法を提供します。
医療従事者は、このアセスメントに基づき、患者の痛みのある部位だけでなく、痛みのない部位へ徒手療法とエクササイズ統合して提供できるようになり、治療アプローチを最適化することができます。
このアプローチで実践するとき、同じ疾患でも、一人の患者とて、同じ原因であることはむしろ例外であり、臨床は難しく、しかし楽しくなります。
SFMAに興味があるセラピスト・運動指導者はぜひこちらの記事をご覧ください。
身体部位・領域の相互依存性への考慮:
SFMAは動作に基づく診断システムを提供し、患者が痛みを感じない機能不全に焦点を当てることを可能とし、痛みの場所だけでなく、その原因を追求します。
SFMAは、"ある部位の健全性は、他の部位の健全性に依存する"とも表現される身体領域の相互依存性のコンセプトが考慮され、一見無関係に見える問題が実は疼痛を引き起こしているか否かを明らかにします。
患者に痛みの原因を説明することで、私たちが提供する治療、ホームエクササイズプログラム及び、痛みの原因となっている日常生活上の行動変容に関するコンプライアンスを高めることができます。
モーターコントロール・運動制御に基づくプログラム作成:
SFMAは、評価に動作・モーターコントロール・運動制御の要素を取り組むことで、一般的な機能障害モデルに加え、モーターコントロールの再プログラミングに焦点を当てた介入方法論を提供します。また評価とエクササイズにおいて、神経発達的観点を取り入れ、幼児期に人が動作を学ぶ方法を用いて、脳と身体のコミュニケーション方法を再教育するシステムを構築します。
セミナー対象者・受講要件:
セミナー受講に際しての資格の要件はございません。
理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、整形外科医など、医療現場に立つ皆様はもちろん、痛みを抱えるクライアントを対象とするフィットネス従事者・パーソナルトレーナーなども多く受講されています。
受講料:
レベル1:132,000円
認定試験について
SFMAセミナー受講後には、Functional Movement Systems社の公式サイトにて、日本語でオンライン資格認定試験を受験し、合格後には、資格認定書が交付されます。
認定試験には、医師、理学療法士、作業療法士、看護師、柔道整復師、鍼灸師など日本国内の医療資格か、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、BOC-ATCの資格が必要となります。
各種団体(NSCA、BOCなど)のCEUについて下記のページをご参照お願いします。
https://www.functionalmovement.com/system/allceus
FCSセミナーとは
パフォーマンスを向上させることは多くの人にとって共通の目標です。しかし、もしあなたがトレーニングしている人たちが真の潜在能力を発揮するのを妨げている根本的なフィットネス上の問題があるとしたらどうでしょう?Fundamental Capacity Screeen(FCS)は、クライアントやアスリートが最適なパフォーマンスを発揮できるよう、最も効率的にフィットネス・テストを実施するための革新的なアプローチです。
FCSは、運動能力の4つの主要な構成要素をテストし、個人の能力に影響を与える問題を特定するために設計されています。
パワー発揮
エネルギーの貯蔵と再利用
負荷がかかった状態での姿勢の維持
バランスのコントロール
フィットネスの4つの重要な構成要素
これらの構成要素をテストする方法
コレクティブとコンディショニングストラテジー
受験資格;FMSレベル1セミナー受講者