当日のまとめ記事を掲載予定です。

24年11月23日(土)・24日(日)に国際医療福祉大学 小田原保健医療学部にて開催された第12回日本筋骨格系徒手理学療法研究学会にて、上松がシンポジウム登壇する機会を頂きました。

演題は「PT の治療法をガイドする現在の腰痛分類システム」として、FMS/SFMAモデルについてご紹介させていただきました。

 

学会は多くの理学療法士の方が参加され、盛会となっていました。

 

参加されたセラピストの皆様、お疲れ様でした!

なお、本発表の抄録は以下となります。

 

抄録:

本演題にもある通り、疾患、症状の出る場所や方向に基づく評価・治療方法の分類は数多く存在し、

またそれに関連するエビデンスも豊富にある。それらに基づき、臨床の介入を組み立てることの重要性

は強調しすぎることはない。

 

一方で、私たち Functional Movement Systems は、必ずしも疾患や痛みの出る部位や疼痛を誘発する

動作だけでなく、医療的診断、疾患とは一見関係のないように見えるが、一定水準の機能を損なった部

位や動作が、症状や疾患の原因となりうると考え、それらの部位を標準化された方法で評価、介入する

ことが、治療体系を方向転換、広げる可能性があることに着目してきた。

 

「ある部位の健全性が他の部位の健全性に依存する」と表現することができる、この 身体部位・領域の

相互依存性(Regional Interdepedence)というコンセプトを内包した一貫したシステムで臨床を視ると

き、実際には都合のいい答えよりも、より多くの不都合な質問をもつことを余儀なくされるものであると

言える。

 

また、機能障害モデルの一部である筋力に加え、運動制御という観点を動作の評価介入に含め、人がそ

の運動制御を学習するプロセスである神経発達的観点をとり入れることも疾患、機能障害ではなく、動作

を見る上で重要となる。

本講義では、演題に準えて、私たちのフィロソフィー、方法論を概説したい。